地方病教育推進研究会ブログ

山梨県地方病の制圧までの歴史

2023-01-01から1年間の記事一覧

出張講座、授業その②

地方病教育推進研究会事務局です。 前回のブログでは、授業の様子を投稿しました。 授業校から子どもたちの感想文が届きましたので2通紹介します。 男子児童 2校時、日本住血吸虫病について教えて下さりありがとうございました。 むかしの人々が(地方病との)…

今年最後の出張講座、授業

地方病教育推進研究会事務局です。 甲府盆地も厳しい寒さがやってきました。この寒さに筆者も喉を痛めてしまいました。 今年もあと僅か、皆さん体調には気を付けてお過ごしください。 表題にあるように12月15日、今年最後の出張講座を行いました。山梨県中央…

第2回地方病教育推進研究会報告④最終回

地方病教育推進研究事務局です。 甲府盆地の冬の寒さは、厳しいですが今年は異常な暖かさの日々が続いています。 さて第2回地方病教育推進研究会の報告も最終回となりました。今回は、本研究会の顧問をしている元山梨県衛生公害研究所研究員のK先生の講演に…

第2回地方病教育推進研究会報告③

地方病教育推進研究会事務局です。 第2回地方病教育推進研究会報告の3回目です。 本研究会の主な活動の一つは、教育活動です。基調報告でもお話しした通りです。 写真は、12月1日、C市の4年生に行った出張講座のもので、宮入貝を真剣に観察する男子児童です…

第2回地方病教育推進研究会報告ー②

地方病教育推進研究会事務局です。 第2回研究会報告の2回目です。 今回の参加者の中には、前日から甲府市内で宿泊研修をしていた文化人類学、歴史学の若手研究者も多数おられました。外国の方もみえました。 最初に登壇したのが事務局長です。「地方病教育…

第2回地方病教育推進研究会を終えて、その①

11月18日土曜日午後から杉浦醫院で第2回地方病教育推進研究会を開催しました。(写真) 大変寒い日にもかかわらず、山梨県内外から30名を超える参加者がありました。 基調報告、講演そして討論(質疑応答)がありました。 O国際大学のI先生の発言から始まり、以…

きみは 愛を わすれている ー昨夜の演劇から

地方病教育推進研究会事務局です。 今日は、朝から冷たい雨が降っています。明日からの週末は、冬型の気圧配置になりそうで、明日開催される第2回地方病教育推進研究会に参加される方々の体調が気がかりです。 10月12日付ブログでお知らせしました劇団「鳥と…

ジョージ・ハンターの胸像

地方病教育推進研究会事務局です。 今日の甲府盆地は、冷たい雨が降っています。寒くて秋を飛び越え冬に向かっている感じがします。 戦後の地方病制圧の歴史を調べているとハンターの胸像写真が目に入りました。 今回のブログは、ジョージ・ハンターの胸像に…

第2回地方病教育推進研究会の参加応募締め切りました

地方病教育推進研究会事務局です。 今日は、暦の上で立冬だそうです。 昨日の甲府盆地の最高気温が28度を超えました。まるで真夏のような暑さでした。 昨日甲府緑ヶ丘スポーツ公園に行ったところ、見事な山の紅葉が見られました(写真)。 広場の落葉樹は、…

体験者に聞きました

地方病教育推進研究会事務局です。 嫁にはいやよ野牛島は、 能蔵池葭水飲むのつらさよ これは、江戸時代終わり頃、甲府盆地で謡われた里謡です。 能蔵池のある旧八田村は、かつて地方病の有病地でした。この地方に嫁ぐ娘の悲哀を謡った里謡です。 今日能蔵池…

地方病と闘った郷土の人々ー出前授業から

地方病教育推進研究会事務局です。 本研究会の活動の一つに地方病を扱う出前授業があります。 昨年度からお願いしている笛吹市内の小学校において、一昨日10月19日、5年生の学級で授業を行いました。 テーマは、「地方病と闘った郷土の人々」です。 主な授業…

地方病を演劇の世界で③

地方病教育推進研究会事務局です。 「地方病を演劇の世界で」を2回にわたって紹介しましたが、いずれも今から30年以上も前の公演」でした。 今回は、今も地方病をテーマに公演を行っている劇団を紹介します。 写真は、今秋の山梨での公演のチラシです。 公演…

地方病を演劇の世界で②

地方病教育推進研究会事務局です。 前回のブログ10/4の続きです。1986年(昭和61年)の公演「うすにごる あの河をわたった蛍たちよ」の紹介をしました。今回は、そのプログラムに掲載されている演出家の三井俊之氏の言葉です。 前作「甲州釜無河原血螢乱舞」…

地方病を演劇の世界で①

地方病教育推進研究会事務局です。 やっと甲府盆地にも秋がやってきました。朝は、寒いくらいです。 さて、地方病を社会科の教材として筆者を始め多くの教員が授業に取り組みました。今も山梨県昭和町や中央市などの小学生中学年向きの社会科副読本には、地…

「タイ肝吸虫症」予防プロジェクト②

地方病教育推進研究会事務局です。 本ブログも7月1日に開設して3ヶ月。今回の投稿で40回目となりました。 先日ある研究者から嬉しいメールをいただきました。11月18日開催予定の「第2回地方病教育推進研究会」への参加申込みとともに「ブログも拝見いたし…

「タイ肝吸虫症」予防プロジェクト

地方病教育推進研究会事務局です。 山梨大大学院の宮本和子教授(国際看護学)は、長年カンボジアで流行している「タイ肝吸虫症」(注)を予防するプロジェクトに参加して活動されています。今も現地で住民に川魚の生食によってタイ肝吸虫症に感染する危険性…

歴史から学ぶー新聞記事から②

地方病教育推進研究会事務局です。 このところ朝夕は、甲府盆地もやっと秋の気配を感じさせるような気温となっています。夜のエアコンも使わなくなりました。皆さんのお住まいの地域は、いかがでしょうか。 前回ブログ9/21では、2018年(平成30年)6月12日号…

歴史から学ぶー新聞記事から①

地方病教育推進研究会事務局です。 前回ブログ、歴史から学ぶの2回目です。今回は、2018年(平成30年)6月12日山梨日々新聞社の記事から引用します。記事のタイトルは、 地方病終息「100年」の闘い 県の「安全宣言」に異論 「宮入貝が山梨県内に生息している…

歴史から学ぶー地方病流行終息から新型コロナ感染症を考える

地方病教育推進研究会事務局です。 新型コロナ感染症は、感染力が強い変異株「エリス}の流行が大半となっています。専門家は、第9波のピークに入りこれから秋や冬に向かいインフルエンザと同時流行が懸念されるとテレビや新聞紙上で解説しています。 経済…

地方病とたたかう…指導案から

地方病教育推進研究会事務局です。 今日も甲府盆地は、真夏日を記録しています。朝夕は、秋の気配を感じますが日中の厳しい暑さは、しばらく続きそうです 前々回9・10のブログで授業記録を紹介しました。今回は、15時間全ての指導案を紹介します。 地方病を…

昭和町風土伝承館杉浦醫院を紹介します

昭和町風土伝承館杉浦醫院をパンフレットを元に紹介します。 甲府盆地を中心に山梨県内に流行した地方病の研究と治療に生涯をかけた杉浦健造、その娘婿、三郎医師の業績を顕彰し、地方病終息に至る先人の足跡を伝承していくために、昭和町は平成22年に杉浦家…

授業記録を残すことの大切さ

平成7年、地方病の教材化に取り組みました。先行の授業実践もあったと思いますが、手元になく手探りの授業でした。クラスの子どもたちと一緒に学んで行こうと学習を進めでいきました。 全授業時間数は、15時間です。今の出前授業は、一時間でまとめています…

素晴らしい自由研究

過日のブログでは、ー夏休み自由研究で地方病を扱ったらーと学習会を開き、その模様が新聞でも紹介されたことを投稿しました。 この度、学習会に参加した児童の作品のコピーが届きました。写真はその一部です。 作品の構成は、テーマを決めた動機から関係機…

教具の紹介ー宮入貝駆除バーナー

地方病教育推進研究会事務局です。 9月に入っても甲府盆地は、秋の気配を感じさせない猛暑が続いています。皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか。 今回のブログも授業で使った教具を紹介します。 これは、実際に使用した宮入貝駆除用バーナーです。 今か…

教具の紹介をします

地方病教育推進研究会事務局です。 今回は、フィリピンの地方病に挑む会の募金ポスターを取り上げます。 この会は、これまでのブログで紹介した林正高先生らが設立したものです。 700円の奇跡との大きな字が目を引きます。このポスターは今から30年近く前に…

日本住血吸虫の生活史の説明をします

地方病教育推進研究会事務局です。 前回のブログでは、日本住血吸虫の生活史を図で紹介しましたが、今回はその説明です。 地方病は、日本住血吸虫という寄生虫が人体に侵入することにより発病する感染症です。 日本住血吸虫は、人だけでなく牛や馬そしてネズ…

教具の開発

地方病教育推進研究会事務局です。 暑い毎日ですが、読者の皆様いかがお過ごしですか?今週末には、9月になるというのに甲府盆地は今日も熱中症警戒アラートが出ました。 この写真は、日本住血吸虫の生活史を表しているものです。 平成7年に山梨県から出され…

第2回地方病教育推進研究会を開催します

地方病教育推進研究会事務局です。 タイトルにあるように第2回地方病教育推進研究会を次の通り開催します。 会員だけでなく地方病に関して興味のある方なら自由に参加することが可能です。 参加申込や問い合わせは、以下のメールアドレスにお願いします。 第…

体験者から学ぶ

地方病教育推進研究会事務局です。 今年の残暑は、今まで経験したことのないものとなっています。 読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。 さて、昨日甲府市内にお住まいのご高齢の方に、地方病にかかったということで直接お目にかかりお話をお聞きしました…

戦後の米軍による地方病研究 

地方病教育推進研究会事務局です。 戦後の米軍の地方病に対しての対策を山梨県地方病撲滅協力会編(梶原徳昭著)「地方病とのたたかい」から紹介します。(同書P72-73) 太平洋戦争中フィリピンで地方病(日本住血吸虫病)に悩まされた米軍は、フィリピンで…