地方病教育推進研究会ブログ

山梨県地方病の制圧までの歴史

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

林正高先生について

地方病教育推進研究会事務局です。 今回は、市立甲府病院で長年神経内科医として診療業務に携わってこられた林正高先生について記したいと思います。一般診療の他、地方病に関係のある医師であり研究者です。 林正高先生は、長野県出身です。1971年から市立…

「夏休み自由研究」を地方病にしたら ~課題選びのポイント~

地方病教育推進研究会事務局です。 暑い毎日ですが、前々回のブログで予告した通り、本日「夏休み自由研究」を地方病にしたら ~課題選びのポイント~ をテーマに学習会を開催しました。 会場は、昭和町風土伝承館杉浦醫院。暑い甲府盆地のほぼ中央に位置す…

日本住血吸虫病(症)の名前、なぜ日本なのか

地方病教育推進研究会事務局です。 山梨県では、地方病と呼ぶ日本住血吸虫病(症)には、なぜ日本という名前がついているのでしょうか。フィリピンや中国など今なおこの寄生虫病で苦しんで人々がいるというのに不思議に思いませんか。 青山学院大学教授飯島…

子どもたちに地方病を伝える

地方病教育推進研究会事務局です。 本研究会の活動の一つに次世代に地方病を伝える事業があります。 その一つに出前授業がありますが、今年も2学期に行う予定です。 その前に今度の金曜日7月28日には、昭和町風土伝承館杉浦醫院の主催で「夏休み自由研究(地…

杉浦三郎先生について

杉浦健造先生の娘婿の三郎先生もまた、宮入貝の研究や地方病の治療の検討など地方病撲滅に尽くしました。1949(昭和24)年には、この年に創設された山梨県医学研究所の初代地方病部長に就任し、戦後の地方病撲滅運動に大きな役割を果たしました。 1996(平成…

杉浦健造先生について第2回

地方病教育推進研究会事務局です。 杉浦健造先生についての説明の続きを書きます。前回ブログの続編です。 杉浦先生は、中巨摩田之岡村(現在の南アルプス市)の小沢鹿十郎医師とともにこの病の病状を明らかにしました。地方病研究の先駆的な役割を果たしま…

杉浦健造先生について

地方病教育推進研究会事務局です。 前回のブログでは、山梨県で初めての献体を申し出た杉山なかさんについて説明しました。 今回は、山梨県内で地方病の研究及び患者への治療を献身的に行った杉浦健造先生について紹介します。今回は、その1です。 杉浦健造…

地方病教育推進研究会から杉山なかについて説明をします。(前回ブログの続き)

地方病教育推進研究会です。杉山なかについての説明を続けます。 解剖願いは1898年(明治30)5月30日、山梨病院長の下平用彩にあてて出された。吉岡の手によるものだが「わたしは泰平の世に生きてきたが、君恩に報うことなく病気になった。しかもこの病気は…

地方病教育推進研究会から杉山なかについて説明します。

地方病教育推進研究会です。 日本住血吸虫症、山梨県では地方病と呼びますが、流行地域は国内においては筑後川流域、片山地方、利根川流域そして甲府盆地と限られていました。 どうしてか?専門の研究者に尋ねても明確な答えはないとのこと。自然界の不思議さ…

地方病教育推進研究会から本研究会の事業内容を説明します。

地方病教育推進研究会から本研究会の事業内容を説明します。 前回のブログ7/6では、地方病教育推進研究会について会則を紹介し、会の目的や事業内容などを掲載しました。 今回は、会の目的達成のための事業内容をまとめて紹介します。 事業内容について ※( …

地方病教育推進研究会について説明します。

地方病教育推進研究会から本研究会について説明します。 前回のブログ7/4では、地方病について病気の特性や症状そして撲滅(制圧)に至る歴史的なことをその概略を説明しました。その時その時に関わった人々には、様々なドラマがありました。別の機会に紹介…

地方病教育推進研究会から地方病について説明します。 

地方病という病気を知っていますか。今回は、地方病について少し詳しく説明します。 今から100年ぐらいまでは、奇病と呼ばれ原因不明の病気でした。 この病気の概要を説明します。 ・山梨県では地方病と呼ばれ、甲府盆地にかつて流行した寄生虫による感染症…

地方病を語る会

今日、昭和町風土伝承館杉浦医院において第1回地方病を語る会が開催されました。 2名の方の体験談は、やはり直接お聞きすると改めて地方病の恐ろしさを痛感しました。 お話しが終わった後参加者と意見交換があり貴重な意見を聞くことができました。 本ブログ…

地方病教育推進研究会を設立しました。

皆さんは、地方病をご存じですか。 地方病とは、日本住血吸虫症(病)のことで山梨県ではこう呼びます。 5月27日、地方病教育推進研究会の設立総会を開催しました。 「感染症アーカイブス」のホームページでも紹介して頂きました。 本研究会に興味のある方は…