地方病教育推進研究会ブログ

山梨県地方病の制圧までの歴史

2024-01-01から1年間の記事一覧

三神三朗先生を偲ぶ①

地方病教育推進研究会事務局です。(ブログ第72回) 写真は前回ブログで紹介した三神三朗の父 川手五郎右衛門の墓石です。 川手姓の墓石はいくつかありましたが、一番古い墓石に五郎右衛門の名が刻まれています。 今回は、表題にあるように「三神三朗先生を偲…

三神三朗の生い立ちを追って

地方病教育推進研究会事務局です。(ブログ第71回) 大型連休の最中、皆様いかがお過ごしでしょうか。昨日も中央道上野原インターチェンジ付近での下り線では、渋滞45キロとニュースで言っていました。山梨県に住む筆者にとって美しい緑に囲まれてここに住む…

『断毒論』をめぐって

地方病教育推進研究会事務局です。(ブログ第70号) 大型連休に入り甲府盆地は連日暑い日が続いています。まだ4月なのに今日は30度越えの真夏日です。ラジオからは、熱中症に気を付けるようにとアナウンサーが呼びかけています。 さて前回のブログで橋本伯…

地方病教育推進研究会設立1周年記念大会を開催します。(予告)

地方病教育推進研究会事務局です。(ブロ第69回) 地方病の教材化に取り組んでいた当時(1995年)、山梨県立衛生公害研究所のK先生に大変お世話になりました。 先日久しぶりに先生のお宅にお邪魔しました。その折に写真の橋本伯寿著『断毒論』の実物を見せて…

地方病研究会を紹介するチラシ

地方病教育推進研究会事務局です。(ブログ第68回) 新年度がスタートして3週間が過ぎましたが、読者の皆様いかがお過ごしですか。 庭に菜園を作っています。妻の花壇を改造したものですが楽しみな作業です。 写真の苗は、初夏から夏にかけて収穫できる野…

三神三朗の人柄

地方病教育推進研究会事務局です。(第67回) 4月に入り読者の皆様方におかれましては、新年度お忙しい毎日だと思います。昨日(4月5日)、甲府市の桜の満開も甲府気象台から発表がありました。4月の桜満開は、7年ぶりだそうです。笛吹市も満開なので早速写…

三神三朗と地方病

地方病教育推進研究会事務局です。第66回 山梨県中巨摩郡大蒲田村二日市場(現甲府市大里町)に三神医院を開業した三神三朗は、東八代郡石和町字広瀬(現笛吹市石和町広瀬区)の出身です。旧姓は、川手といい、川手五郎右衛門の次男として生まれています。現…

日本住血吸虫の発見ー三神三郎の貢献

地方病教育推進研究会事務局です。(第65回) 日本住血吸虫の発見は、明治37年(1904)とされています。それまで医師三神三郎は、自身の研究で新種と思われる虫卵を発見しています。その原虫は一体何のか。当時佐賀県や広島県でも同様な虫卵が発見されていま…

地方病撲滅に尽くした人々ー三神三郎

地方病教育推進研究会事務局です。(掲載64回目) テレビ放送のお陰で視聴者から色々な情報が得られました。その一つが、石和町内の側溝に「地方病対策溝渠プレート」があるという情報でした。早速先週末、見に行き写真におさめました。昭和46年度 8 延長…

杉山なかの解剖

地方病教育推進研究会事務局です。 3月になり甲府盆地も春の訪れを感じます。写真は筆者の庭に咲いたキンレンカです。 今回のブログは、杉山なかの解剖当日の様子を小林照幸著 『死の貝』から紹介します。(2月23日ブログ61号の続き) 肝臓、胆嚢、胆…

今、伝え残したいこと 〜地方病の歴史を未来へ〜

地方病教育推進研究会事務局です。 今日も北風が吹いている甲府盆地です。皆さんの地域はいかがでしょうか。写真は笛吹市から見た南アルプスの山並です。 表題は、2月17日から25日にかけて放送された番組名です。NNS特別番組として放送されたものです。…

杉山なかの解剖をめぐって

地方病教育推進研究会事務局です。 杉山なかの献体解剖のお陰で地方病の原因究明が大きく前進しました。それは歴史的事実です。紀徳碑建立もその表れです。 今回は、解剖当日の模様を小林照幸著『死の貝』から引用します。 解剖は6月6日に行われることにな…

杉山なかの解剖願書

地方病教育推進研究会事務局です。 関東地方は、春一番が吹き甲府盆地でも昨夜(2月15日)は、強風が吹き荒れました。三寒四温の日々が続きますが本格的な春が待遠しいですね。 写真は、笛吹川から見た南アルプスの山並みです。3000メートル級の山は…

杉山なかを調べると

地方病教育推進研究会事務局です。 今週の月曜日は、甲府盆地でも雪が降り11センチの降雪量を記録しました。(写真) 水分を多く含んだ雪の除雪には、腰を痛めている筆者に取って重労働でした。しかし雪景色の美しさも感じました。皆さんのお住いの地域で…

杉山なかの紀徳碑

地方病教育推進研究会事務局です。 前回のブログの続きです。 地方病患者杉山なかを語る上で吉岡順作を抜きには語れません。 杉山なかの主治医であった医師吉岡順作のふるさとは、山梨県春日居村(笛吹市春日居町)です。同村徳条地区出身だと思われますが、…

杉山なかの周辺

地方病教育推進研究会事務局です。 今回のブログも杉山なかの献体を巡る話題を森下薫「ある医学史の周辺から」から掲載します。春日居村は、杉山なかの主治医であり献体を勧めた医師吉岡順作ゆかりの村です。 古くから本病(地方病)が流行して患者があとを…

杉山なかについてー文献から①

地方病教育推進研究会事務局です。 大変な天災や航空事故があった2024年開幕でしたが、読者の皆様如何お過ごしですか。今回から前回ブログでお知らせした通り、杉山なかに関するものを掲載します。 著者、森下薫は「ある医学史の周辺から」でなかについ…

再ー杉山なか女について(予告)

地方病教育推進研究会事務局です。今年も地方病に関する様々な話題を掲載したいと思っています。よろしくお願いします。 今日も甲府盆地は冷たい風が吹き、寒い日が続いています。 元旦から大きな災害が発生しました。令和6年能登半島地震です。今も所在不明…