地方病教育推進研究会ブログ

山梨県地方病の制圧までの歴史

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

教具の紹介をします

地方病教育推進研究会事務局です。 今回は、フィリピンの地方病に挑む会の募金ポスターを取り上げます。 この会は、これまでのブログで紹介した林正高先生らが設立したものです。 700円の奇跡との大きな字が目を引きます。このポスターは今から30年近く前に…

日本住血吸虫の生活史の説明をします

地方病教育推進研究会事務局です。 前回のブログでは、日本住血吸虫の生活史を図で紹介しましたが、今回はその説明です。 地方病は、日本住血吸虫という寄生虫が人体に侵入することにより発病する感染症です。 日本住血吸虫は、人だけでなく牛や馬そしてネズ…

教具の開発

地方病教育推進研究会事務局です。 暑い毎日ですが、読者の皆様いかがお過ごしですか?今週末には、9月になるというのに甲府盆地は今日も熱中症警戒アラートが出ました。 この写真は、日本住血吸虫の生活史を表しているものです。 平成7年に山梨県から出され…

第2回地方病教育推進研究会を開催します

地方病教育推進研究会事務局です。 タイトルにあるように第2回地方病教育推進研究会を次の通り開催します。 会員だけでなく地方病に関して興味のある方なら自由に参加することが可能です。 参加申込や問い合わせは、以下のメールアドレスにお願いします。 第…

体験者から学ぶ

地方病教育推進研究会事務局です。 今年の残暑は、今まで経験したことのないものとなっています。 読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。 さて、昨日甲府市内にお住まいのご高齢の方に、地方病にかかったということで直接お目にかかりお話をお聞きしました…

戦後の米軍による地方病研究 

地方病教育推進研究会事務局です。 戦後の米軍の地方病に対しての対策を山梨県地方病撲滅協力会編(梶原徳昭著)「地方病とのたたかい」から紹介します。(同書P72-73) 太平洋戦争中フィリピンで地方病(日本住血吸虫病)に悩まされた米軍は、フィリピンで…

レイテ島と地方病 その2

地方病教育推進研究会事務局です。 太平洋戦争も終盤の頃、レイテ島は日本軍と連合国軍(米国軍)との激しい戦闘の地となりました。 マッカーサー元帥率いる連合国軍は、1944年(昭和19年)10月20日に反転上陸しました。いわゆるマッカーサーの「I shall ret…

レイテ島と地方病 その1

地方病教育推進研究会事務局です。 お陰様で本ブログも多くの方にアクセスしていただき読んでいただいています。 事務局としてもアクセス数を励みに続けていきたいと思っています。 今回は、レイテ島にスポットを当てて書きたいと思います。 フィリピンは、…

レイテ戦記と地方病 その3

地方病教育推進研究会事務局です。 前回のブログで大岡昇平氏の「レイテ戦記」と林正高先生の関係を中央公論1996年3月号で触れました。今回は、その続きです。「地方病に挑む会」発足の経過も明らかにされています。 井伏鱒二氏と親しい甲府市の病院長・古守…

レイテ戦記と地方病 その2

地方病教育推進研究会事務局です。 今日は、8月15日終戦記念日です。戦争と平和を考える日です。人類史は、戦争の歴史と言えますが、現代史における第一次そして第二次世界大戦は、人的被害の膨大さにおいてそれまでの比ではありません。 にも関わらず今なお…

レイテ戦記と地方病 その1

地方病教育推進研究会事務局です。 今回から表題にあるように大岡昇平の大著「レイテ戦記」と地方病の関わりについて記したいと思います。 大岡昇平は、多くの文学作品を残しています。中でも、「俘虜記」、「野火」そして「レイテ戦記」は、戦記小説3部作と…

地方病 昨年の出前授業から

昨日8/9のブログで昨年の秋に行った出前授業の話題に触れましたが、今回はその続きです。 担任の先生が出している学年通信から引用します。 知っていますか?地方病--- 地方病と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。日本住血吸虫という寄生虫が、人の体内…

地方病 自由研究で知って

地方病教育推進研究会事務局です。 今回のブログタイトルは、昨日8月8日付けの読売新聞社山梨地方版に掲載された新聞記事のタイトルです。 以前本ブログで7月28日に「地方病自由研究学習会」を開催したことをお知らせしましたが、その模様を伝えて頂いたのが…

林正高先生について その4

地方病教育推進研究会事務局です。 前回に引き続き2010年(平成22年)2月19日付け、山梨日日新聞社の「顔」の欄での林正高先生についての紹介記事です。 国際協力機構の派遣医としてフィリピンでも治療に当たった。そんな中で飛び込んできたのが特効薬開発の…

林正高先生について その3

地方病教育推進研究会事務局です。 古い記事を集めたノートには、林正高先生の記事がよく掲載されていることがわかります。 今回は、2010年(平成22年)2月19日号山梨日日新聞社の「顔」に掲載されたものを紹介します。2回に分けての紹介です。 ノ…

林正高先生について その2

地方病教育推進研究会事務局です。8月に入り最初のブログ記事です。 今回は、林正高先生についての続きです。インタビューを受けたのは、当時60歳です。 地方病(日本住血吸虫病)に対して安全宣言が出された前年、1995年(平成7年)11月16日の毎日新聞のイ…