地方病教育推進研究会ブログ

山梨県地方病の制圧までの歴史

日本住血吸虫の生活史の説明をします

地方病教育推進研究会事務局です。

前回のブログでは、日本住血吸虫の生活史を図で紹介しましたが、今回はその説明です。

地方病は、日本住血吸虫という寄生虫が人体に侵入することにより発病する感染症です。

日本住血吸虫は、人だけでなく牛や馬そしてネズミ等哺乳動物に感染します。その仕組みを説明すると、まず動物の皮膚からセルカリアとして侵入しますが、セルカリアは動物の体内で成虫になり虫卵が作られます。そして虫卵は、動物の糞とともに体外に出されます。

虫卵は水の中で孵化し、小虫になり宮入貝の体内に入ります。それからセルカリアとなります。セルカリアは、水中の終宿主である動物の皮膚から侵入します。このサイクルが日本住血吸虫の生活史です。

中間宿主の宮入貝が日本住血吸虫には、必要なので地方病制圧には、宮入貝の殺貝が行なわれました。

 

地方病教育推進研究会事務局長