地方病教育推進研究会ブログ

山梨県地方病の制圧までの歴史

地方病と闘った郷土の人々ー出前授業から

地方病教育推進研究会事務局です。

本研究会の活動の一つに地方病を扱う出前授業があります。

昨年度からお願いしている笛吹市内の小学校において、一昨日10月19日、5年生の学級で授業を行いました。

テーマは、「地方病と闘った郷土の人々」です。

主な授業の流れ

1 地方病を知る。地方病は、日本住血吸虫病(症)のことで山梨県では地方病と呼ぶ。象徴的な症状としてお腹が膨れるかつては、原因不明の風土病であった。

2 原因を考える。

3 原因究明に活躍した人々を知る。

4 中間宿主の宮入貝の殺貝(駆除)の方法を考える。

5 様々な人々の努力と対策事業で、平成8年地方病流行終息宣言が山梨県知事から出されたことを知る。 

6 海外では、今でも日本住血吸虫症で苦しんでいる人々がいることを知る。 

 

小学生の授業なので、一方的な授業展開にならないよう、小グループでの話し合い活動を取り入れました。また、パネルや実物も見せ新しい発見や驚きを感じさせる工夫をしました。

宮入貝の実物

 

宮入貝駆除にかつて使用したバーナー

 

授業後感想を書いてもらいました。2人の感想を紹介します。

 

・先生がわかりやすく教えてくれて4年生の社会の時の疑問がとけた気がしました。本物を見たり触ったりして楽しかったです。もっと詳しく知りたいし、謎を解決したいと思いました。

 

・地方病のことは前から知っていたけど、こんな詳細の情報は知らなかったので良かったです。バーナーの実物も見せてもらえてよかったです。

 

ほとんど面識のない子どもたちとの授業でしたが、驚いたことにクラスの子どもたち全員が地方病を知っていたことです。大変驚きました。筆者にとっても新しい発見でした。

 

地方病教育推進研究会

事務局長