地方病教育推進研究会ブログ

山梨県地方病の制圧までの歴史

ジョージ・ハンターの胸像

地方病教育推進研究会事務局です。

今日の甲府盆地は、冷たい雨が降っています。寒くて秋を飛び越え冬に向かっている感じがします。

 

戦後の地方病制圧の歴史を調べているとハンターの胸像写真が目に入りました。

今回のブログは、ジョージ・ハンターの胸像について説明します。

この胸像は、久留米市立長戸石小学校の正門に建てられているものです。

『地方病とのたたかい 2003』(梶原徳昭著山梨地方病撲滅協力会編)から引用すると「彼は他のメンバーと昭和20年10月に来日し、各地の日本住血吸虫症流行地において調査研究を実施した」とあります。

また、長戸石小学校の学校紹介を見ると次のような文章が載っています。

「学校の正門には、ハンター博士の胸像があります。長戸石地区の人々は、日本住血吸虫病という風土病に命を脅かされていました。

駐日アメリカ軍総合研究所ハンター博士が、その中間宿主の宮入貝をほぼ消滅させ、水路の改善等とあいまって、この風土病は解決しました。

長戸石住民は『命の恩人』としてハンター博士に感謝し、昭和27年にその胸像を建てて感謝の意を表しました。」

 

ジョージ・ハンターは、寄生虫部長でした。

筑後川流域のこの地域も日本住血吸虫症に脅かされた歴史があります。ジョージ・ハンターはその専門性を生かし様々な対策を講じたのでしょう。

 

この地域では、この病をジストマと呼んでいます。広島県片山地方では片山病そして、山梨県甲府盆地では、地方病と呼んでいます。

それぞれの地域で、日本住血吸虫症撲滅の歴史があったということをハンターの胸像写真を見て改めて実感しました。

 

地方病教育推進研究会

事務局長