地方病教育推進研究会ブログ

山梨県地方病の制圧までの歴史

林正高先生について その3

地方病教育推進研究会事務局です。

古い記事を集めたノートには、林正高先生の記事がよく掲載されていることがわかります。

今回は、2010年(平成22年)2月19日号山梨日日新聞社の「顔」に掲載されたものを紹介します。2回に分けての紹介です。

 

ノバルディス地域医療賞(注1)の受賞後、記者の質問に答えてー

地域に密着した医療活動で住民の保健衛生向上に貢献したと評価され、山梨県で初めての受賞となった。「名誉なことで、ありがたい」

駆け出しの医師として赴任した市立甲府病院で地方病(日本住血吸虫病)に苦しむ大勢の患者と直面した。腹がふくれ、意識障害を起こして最悪の場合、死に至る。20代の若者が脳卒中のような症状を起こすことに驚き、「未知の病気の原因を究明したい、治療したい」と地方病の撲滅運動に身を投じた。

神経内科医として患者の診察に当たる一方、文献を収集して治療に頭をひねる日々。「そんな病気に足を突っ込んでいると一人前の医者になれないぞ」。院外の先輩からこう言われたこともある。

次号に続きます。

注1 ノバルティス地域医療賞とは、ノバルティス地域医療賞委員会が主催し、日本医師会が後援している賞です。この賞は、住民に密着して医療活動に従事し、優れた功績をあげ、地域住民の保健衛生の向上のために著しく貢献した者に贈られるもので、平成5年に成立しています。

 

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 地方病教育推進研究会 事務局長