地方病教育推進研究会ブログ

山梨県地方病の制圧までの歴史

地方病 昨年の出前授業から

昨日8/9のブログで昨年の秋に行った出前授業の話題に触れましたが、今回はその続きです。

 

担任の先生が出している学年通信から引用します。

 

知っていますか?地方病---

地方病と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。日本住血吸虫という寄生虫が、人の体内に侵入することにより発症する病気です。これにかかると、発熱などのほかに、お腹が膨れ上がってしまうという特徴的な症状が表れます。10月14日の総合では、「自然環境との共存」の一環として、「地方病とたたかった郷土の人々」という授業を行いました。子どもたちは、パネルの写真や実物、語られる内容に真剣に耳を傾け、たくさんメモを取りながら聞いていました。

時に、「こわいな---、いやだな---。」とつぶやきながらも、自分たちが住む山梨県で実際にあったことを多く学ぶことができました。そして、自分たちの郷土は、昔の人々の「環境を良くしていこう」という努力によって、守られてきたことを感じ取っていました。

子どもたちが様々な感想を書いていましたが、ぜひ、ご家庭でもどのような内容だったのか、どんなことを感じたのか、子どもたちに聞いて見てください。

学年通信には、以上の文章が載せてありました。

 

地方病の出前授業は、地方病を次世代に伝えることがその目的の一つです。子どもたちが知ることにより、保護者にも伝わって行きます。かつての有病地であったこの地域の保護者でも地方病を知りません。ですから学校でのこうした授業は、とても大事だと改めて感じています。

授業終了後にクラス子どもたち全員から感想文をいただきましたので、一つ掲載します。

 

地方病(撲滅)のためにたくさんの人ががんばったんだなと思いました。きせいちゅうは、口から入るものだと思っていたけど、皮膚からくいやぶって体に入るのがびっくりしました。この病気で死んだら自分を解剖してと言った杉山なかさんがとてもすごい人だと感じました。

 

この秋も学校での出前授業を行います。子どもたちからどんな反応があるのか、今から楽しみです。

 

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   地方病教育推進研究会 事務局長