地方病教育推進研究会ブログ

山梨県地方病の制圧までの歴史

三神三朗と地方病

 地方病教育推進研究会事務局です。第66回

 山梨県中巨摩郡大蒲田村二日市場(現甲府市大里町)に三神医院を開業した三神三朗は、東八代郡石和町字広瀬(現笛吹市石和町広瀬区)の出身です。旧姓は、川手といい、川手五郎右衛門の次男として生まれています。現在同区内に川手姓の家は数軒ありますが、どの家が三神三朗の実家か確認出来ていません。地方病原因解明に大きく貢献した彼の功績を考えると彼の生い立ちを詳しく調べなければならいと強く感じています。

写真は笛吹市内を流れる笛吹川。周辺が三神が活躍した地

 三神三朗は、済生学舎(現在の日本医科大学)で学んでいます。同級生、野口英世とともに医師免許取得を目指しました。

 野口英世は医師開業試験に合格して医師となり、アメリカにわたります。黄熱病や梅毒の研究に従事し、その後アフリカの地で亡くなっています。

 一方の三神は、 済生学舎卒業後1987年(明治30)、前述した通り甲府市大里町に開院しています。ともに同じ済生学舎で同時期に学んだ二人ですが、交遊があったかどうか定かではありません。

 三神の人柄を表しているエピソードを次回紹介したいと思います。

 

 (注)前回まで三神三郎と表記しましたが、今回から三朗としました。文献によって表記がまちまちでしたが、研究者からのご指摘がありましたので今回から三朗と表記します。

 

 地方病教育推進研究会

 事務局長